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TOOL 展示会

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去る10月9日から11日にかけて、幕張メッセで「第14回 Tool Japan」が開催されました。
この展示会は農業やガーデニングの展示会と同時開催されており、作業工具の展示がメインの為、農業向けの工具が多く見られました。そんな中でも長谷川工業マキタといった、舞台業界でも広く使用されているメーカーも出展しており、舞台関連の展示会では見かけないメーカーのカタログや情報を収集できる貴重な機会となりました。

今回は、私が特に気になったメーカーの商品をご紹介したいと思います。

48.6の強い味方

劇場の強い味方「鉄管パイプ(48.6)」ですが、通常「鉄管」を使用する時には「直交クランプ」「自在クランプ」を使います。

直交クランプ

直交クランプとは、単管パイプなどの鋼管を直角に連結するクランプです。鋼管の交差角度を90度に保持する構造になっており、直角をキープできることと強度が強いことが特徴です。

自在クランプ

自在クランプとは、2本の単管パイプを自由に角度を調整して緊結できるクランプです。クランプの継ぎ目が動くため、交差する2本のパイプを好きな角度で固定することができます

一般的にはこのようなクランプを使用することが多いですが、展示会で見つけた便利グッズとして、株式会社NTYが販売している「単管パイプ用メタルジョイント」をご紹介します。
この商品は、矢崎化工株式会社が販売している「イレクター」のΦ48.6対応版と言えるものです。「イレクター」は、近所のホームセンターやハンズなどで購入できるスチールパイプ製品として広く知られています。

NTY社製のΦ48.6用メタルジョイントは、1つのジョイントで300kgまでの強度を持ち、クランプとほぼ同等の耐久性を誇ります。それでいて、クランプほど出っ張らないため、見た目がすっきりとします。

さて、この「単管パイプ用メタルジョイント」がなぜ便利なのかをご説明します。

私の職場では、舞台袖で照明灯具を設置する際にパイプの突き出しにDoughty Engineering社のブームアームを使用しており、いくつか備えています。性能は良いものの、為替の影響もあり価格がやや高いのが難点です(1本あたり1.5〜2万円)。

そこで登場するのが「単管パイプ用メタルジョイント」の3方向T字ジョイントです。Yahoo!、Amazon、楽天などのネットショップで1個600円程度で購入でき、Φ48.6用のパイプを追加してもDoughtyのブームアームよりも安く準備できます。

一番心配な耐荷重については、鉄管の長さが1m以下であれば100kg程度までは問題ないだろう(メーカー営業担当の話)とのことです。これは非常にコストパフォーマンスが高いと感じています。購入した際には、使用感をまたコラムでお伝えしたいと思います。

安全グッズの黒船到来

最近、SKECHERSの「Slip-ins」のCMをよく見かけますが、皆さんはもう履いたことがありますか? もしくは、すでに愛用している方もいらっしゃるでしょうか?
そんなSKECHERSから、すでにアメリカ本国で発売されている「安全靴(Safety-Toe)」タイプの「Slip-ins」が、ついに日本でも発売されるようです。

会場で試着してみたところ、スリッパのように簡単に足を入れることができ、かかとを軽く踏むだけで簡単に脱げるという手軽さが印象的でした。

つま先部分には樹脂製の保護カップが使用されており、足裏にも保護材が入っているため、踏み抜き防止機能が備わっているのにとても軽量でした。最近の安全靴と同様に、安心して使用できる機能性もポイントです。

あとはお値段!!
まぁ、そこは他の安全靴と同等な価格帯でした。

展示会は行ってみる価値がある

今回は、先日開催された「TOOL Japan」で気になった商品をご紹介しました。
皆さんのお住まいの地域によって状況は異なるかもしれませんが、少しでも気になる展示会があれば、時間が許す限りぜひ足を運んでみてください。意外と自分の業種や業務に役立つ商品に出会えるかもしれません。

ぜひ一度、展示会を訪れてみてはいかがでしょうか。

次回のおすすめ展示会は「InterBee」(幕張メッセにて11月13日〜15日開催)。音響機器、照明機器(一部)、映像機器、通信機器が展示されます。入場無料ですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。