寄席の英断

先の見えないコロナ禍のいま、東京・大阪に三度緊急事態宣言が発令されました。

coronavirus
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東宝さんの帝劇公演「モーツァルト!」では、発令が急すぎると国に対して
27日まで公演を行うことを嘆願し、公演は行われます。
松竹さんに関しては、関連する地域の公演は24日の時点ですべて中止を決定しました。
色々な意見がある中、都内に関しては殆どの劇場でも興行は止まったと思います。

そんな中、都内4ヶ所にある演芸場では、例外規定にある「社会生活の維持に必要なものを除く」を盾に「(落語や漫才などの)大衆娯楽である寄席は『必要なもの』に該当すると判断した」と興行の続行を決めています。主演者も少数で観客席も間隔が取れて公演中も換気が取れているとは言え、出演者も観客の平均年齢が高めの演芸場で、これは非常に難しい判断だったと思います。

しかし、一介の小屋付きとしての思いとしては半々の気分です。
通常の生活が出来ずに1年以上経過し、エンタメを届ける為にPCR検査をしたり細心の注意をして興業を行える様に努力しても、出演者が罹患したり観客に陽性者が居たら。劇場への出勤時に濃厚接触したら。観客も劇場の行き帰りで感染したら・・・
心配で興業をやって欲しい様なやって欲しくない様な・・・

そんな時のストレス解消にこそ娯楽は必要でしょう。