プロフェッショナルとアマチュア、熟練者と素人。どのような仕事にも、この差は必ず存在します。舞台の世界でも例外ではありません。
ただし、明確な免許や資格が存在しない舞台の世界でもあるため、プロとアマの境界線は非常に曖昧です。ある意味、「私はプロです」と周囲に宣言すれば、プロフェッショナルということになります。しかし、経験や実績の伴わない「プロ」と言われてしまっては意味がありません。そうならないために、舞台系の学校が存在しているのです。
■舞台の世界でも、先に入った者は当然先輩となります。(学校の延長のような、学年が上であれば先輩という関係です)。そのため「どうしても舞台の世界のこの職種で働きたい!」という明確な目標がある方は、高校卒業後すぐに舞台関係者になる道を選ぶ人もいます。
■舞台の世界で働きたいけれど、どの職種を目指すべきか迷っている方や、息長く仕事を続けたいと考えている方は、専門学校に行くことをお勧めします。
■一方、舞台の世界に興味はあるものの、まだ迷っているという方は、大学進学も選択肢に入れると良いでしょう。
「同じ学校でも、2年制の専門学校と四年制大学にはどのような違いがあるのだろう?」と疑問に思っている高校生や中学生の方もいるかもしれません。
まず言えることは、どちらに進んでも舞台の世界への道(就職先)を紹介してくれるということです。やや直接的な表現になりますが、人脈形成の機会が得られる、つまり「パスポートとチケットをもらえる」と言い換えることができるでしょう。
専門学校卒であれば、四年制の学校卒の人よりも2年早く現場経験を積むことができます。一方、四年制大学の良い点は、舞台関係者になることを漠然と考えていたとしても、在学中に他の分野(例えば、映像やイベント業界など、舞台と近い世界)への道が開ける可能性があることです。幅広い教養を身につけながら、将来の選択肢を広げられるのが、大学進学のメリットと言えるでしょう。
どの道を選んだとしても、舞台の世界で輝くためには、やっぱり情熱と努力、そして何よりも舞台が好き!という気持ちが一番大事です。舞台の世界を目指して方の進路選びのちょっとしたヒントになったら嬉しいですね。