一般的な大学では既に就職活動も終盤な時期ですが、芸術系に関して言えばまだまだ、のんびりとしている学生さんも多いかもしれません。
そんな中で、劇場系に進みたい方々に参考になれば良いかと思う情報として書いてみようかと思います。
まず劇場の種類に関して大きく3つに区分できます。
- 公共ホール
- 商業ホール
- 小劇場
そして、それぞれの劇場に作品を「持って行く側」と「受け入れる側」が存在します。
この両者が同じ業種だとしても、業務的には違った業務になるわけです。
例えば「照明」で例えると「持っていく側」に照明会社があります。
業務的には、作品の照明をデザインするプランナー(デザイナー)、プランナーの意向を再現する為のチームをまとめるアシスタントやチーフ、仕込みだけ担当する者(兵隊なんて呼ばれたりしてます)、フォローピン専門のフォローマンや舞台上ステージを担当する者などが居ます。
対する「受け入れる側」は、劇場に勤める人たちになります。
会社的に種類があり、劇場自体が直接雇っている場合と外部委託している場合があります。
劇場が直接職員を雇っている場合は、財団形態が多いてますがその職員になるパターンがあり、外部委託の場合には委託を専門的に請負う多種会社があります。
業務的には「持ってこられた側」が気持ち良く仕事ができる様に小屋で持っている機材が安全に正しく稼働する様に整備をして、仕込み図面で劇場的に無理が無いがの判断をしつつ、駄目な際の代案を提案したり、緊急のトラブル対応する人になります。劇場によっては、本番も行う所もあります。
これが小屋付きと呼ばれる劇場に勤める人の仕事になります。
これ以外の職業に機材レンタル会社・照明メーカー・劇場設計事務所・特殊な電飾系の会社などなど。
単に舞台照明と言う括りだけでもこれだけの業務内容の違う照明の世界があります。
自分の目指したい世界は?「持って行きたいのか?」「受け入れたいのか」「新しいあかりを作りたいのか?」
広い世界がありますので、本当の意味で自分に合った仕事を探してみて下さい。