照明さんになろう〜会社編〜

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一言に「照明の仕事」と言っても意外に色々な「照明の仕事」先が存在します。今もし学校で照明の世界を目指している時
どんな会社が有るんだろう?
何処を目指せば良いんだろう?
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんな悩みの解消に少しでも役立つ情報になればと思い、今回は照明の会社についてお話ししたいと思います。

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・照明会社
・照明レンタル会社
・指定管理者を行う会社
・劇場
・劇団
・フリーランス
・特殊

・メーカー              

国内には、東芝・松下(パナソニック)・丸茂・松村といった所の他にも国内メーカーはあり、劇場やテレビ局、映画スタジオ、学校、ホテルやテーマパークなどに向けて、卓や調光器と照明器具を自社で開発したり、販売を行っています。
また、海外メーカーの代理店(ETC社→剣プロダクションサービス、Martin→マーチンジャパン)や日本支社と言う所もあります。
国内のメーカーは、開発も行う事から電気技術系や工業系の学校から入社される方も多く、照明系の学校を卒業後直接目指す方は少ないかもしれません。
ですが、実際に照明器具の使い勝手を理解し、それを販売や開発に活かせる事から、私の周囲にも何年か現場を務めてから、転職でメーカーに入った方が何人かいます。
・照明会社              

これが、一般的に思い描く「照明さん」の仕事場であるかもしれません。
照明器材を仕込図通りに仕込んで、シュートして、明かりを作って、卓を操作したりフォローピンを操作して、終演後にバラす。どこの照明会社も基本的に同じ様な事を行っていますが、作業する作品(演目)・ジャンルは、その会社のプランナーや担当している先方によって異なってきます。
大手としては、東京舞台照明・共立・パシフィック・アート・センター・綜合舞台など、舞台だけではなくテレビや管理者として劇場に人を派遣と機材の貸し出しなどを行っている会社から、従業員数人の所まで色々な照明会社があります。
・器材レンタル会社             
照明会社の大半は、機材レンタルも事業内容の一環としていますが、レンタルだけを中心に活動する会社も何社か有ります。
大手には、エンジニア ライティング・big1など国内企業の他にPRGなどは外資系の企業もありますが、何方も歌モノに機材を出しているところになり劇場演劇系にも貸出しを行っています。
・指定管理者                 
小泉内閣当時に、「民に出来ることは民に」と指定管理者制度と呼ばれる公共施設の管理を公務員ではなく民間委託にする改革が行われて始まった事業。これにより、専門の照明会社ではなく地方の電気屋さんや清掃業など多種多様な企業が劇場管理に参入してきた。制度開始当初には、劇場に不慣れな職員が死亡する事故などもあった。現在では、指定管理者専門の人材派遣企業などがあり、地方の会館と契約して一手に地方都市の数館に派遣、もしくは持ち回りなど行っている。
・劇場                 
指定管理者に近いが、管理業務を外部委託せずに直接劇場(公共ホールや商業ホール)に職員が行っている場合です。主な業務としては、劇場が行う貸し館(劇場を貸し出す)の際の公演の受け入れ業務や劇場主催の演目の照明を操作したり、劇場の保守管理業務を行う仕事になります。特に地方の芸術劇場では、公務員もしくは、同等の扱いの職員として働く形になり、その下に本番を行う別の照明会社が入りその会社を管理統轄する場合もあります。
・劇団                 
劇団付きのスタッフとしての照明の仕事になります。大手としては、劇団四季が有名なところかもしれません。劇場四季の場合、自前の劇場が都内に数館あり、その他に地方公演と旅公演で常に10演目程度の公演を行っている全ての照明に携わっています。場合によっては、地方の照明会社かフリーランスの方の助っ人をお願いしています。その他は、文学座さんや、わらび座さんなどの劇団も雇って居ます。
・フリーランス             
2020年のコロナ禍の芸術系ニュースにも話題になりましたが、意外に照明の世界で多いのがフリーランスの方々かもしれません。大きな所で働くフリーランスの方の大半は、照明会社に何年か勤務された後に独立してフリーになる方です。これは、技術とコネクションを作る意味でも、学校卒業後すぐフリーでバリバリやれる訳ではない厳しさはあるかも知れませ。少しでも何か秀でる物(フォローピンが凄く上手いとか、ムービング卓の打ち込みが速くて丁寧とか、人当たりが良くて仕事が丁寧など)が有るフリーの方は、引くて数多で良く私の勤める劇場にも良くいらっしゃいます。
・特殊                 
特殊な会社の一つに、電飾屋さんというのもあります。KOMADEN・イルミカ東京・DENKOなどあり、電飾の仕事は、舞台セットにある灯入れ(灯りの点く小道具の呼称)、シャンデリアや提灯、壁に取り付けられた灯具のようなモノから、特殊な照明、例えば「蛍」や「舞台一面の星」「流れ星」「光る壁」「光る服」など沢山の特殊な電気に関わる光るモノを取り扱う会社になります。どの会社も舞台だけではなく、イベントやコンサート、テレビなどでも特殊な灯具を取り扱っています。
特に分かりやすいところでは、テレビ・コンサートでの出演者の後ろにある巨大な映像スクリーン。昔は映像プロジェクターなどを使って投影する事でしか出来なかったが、現在はLEDの普及により色々なサイズで形も様々な画面を作り出すことが出来るようになりましたが、これをやっているのも電飾屋さんになります。

舞台系に限って照明会社の仕事を上げてみましたが、学校で照明を学びたい、もしくは学んでると言う方が、どんな会社が有るのか、何処を目指すか悩んでいる時にこれらの会社の情報から方向性を絞ったり、照明をやろうと思うキッカケになった作品や出来事に関する会社・業種は何処に当てはまるのか?の参考になれば幸いです。