電飾の魔法で魅せる!舞台裏に迫る

evergreen branch with festive bokeh lights

電飾とは?

街中がイルミネーションで彩られる季節がやってきました。街路樹や並木道に並ぶ小さな電球が、冬の夜を華やかに照らしています。イルミネーションが流行し始めた当初は、電球色と呼ばれる淡いオレンジ色の電球が主流でした。しかし、これらの電球は熱を発するため、木々への影響が心配されることもありました。

 このイルミネーションの転機となったのは、青色発光ダイオード(LED)の発明です。青色発光が可能になったことで白色光のLEDも開発され、次第にイルミネーションの主役はLEDへと移行しました。LEDは省エネルギーで熱も少ないため、イルミネーションの世界に革命をもたらしました。

こうした街の彩りを演出する「イルミネーション」を設置するのが、いわゆる電飾屋さんです。言葉通り、「電気(電球)で飾る」ことを専門とする職人たちです。

電飾屋さんの舞台での役割

私の職場である劇場にも、よく電飾屋さんが来られます。たとえば:

などが頻繁にお世話になる会社です。劇場では街路樹のイルミネーションのような仕事は少ないと思われがちですが、実は舞台でも電飾屋さんの役割は多岐にわたります。

電飾屋さんの仕事には、舞台セットの一部として使用される小道具の照明や特殊な照明装置の設置があります。具体的には、壁に取り付けられたブラケット照明、机上のスタンドライト、あるいは和室の行灯(ろうそく灯の演出)などです。また、舞台照明灯具が仕込めないほど狭い場所に仕込む照明や、ミュージカルで使用されるLEDや看板電飾の明滅で光が走る様に見える照明など電飾屋さんの得意分野です。

さらに、舞台上に広がる満天の星空を演出する照明も電飾屋さんの腕の見せどころです。

最新技術を取り入れた電飾の仕事

最近では、セットに電源や信号線を引けない場合に対応するバッテリー式の照明やワイヤレス送受信機の設置も一般的になっています。また、映像効果を取り入れたメッシュ状のLEDパネルも普及しており、電飾屋さんの仕事は映像制作とも密接に関わるようになってきました。実際、メッシュLEDの設置だけでなく、表示する映像の制作まで請け負う会社も増えています。さらに、千葉の「夢の国」にあるエレクトリカルパレードのフロート車両に仕込まれた電飾も、実は電飾会社の仕事のひとつです。
これらの技術と演出が融合した仕事は、電飾業界の進化を象徴しています。

結論

街中や舞台で輝きを放つイルミネーションや照明演出。その裏には、電飾屋さんの技術と努力が詰まっています。時代とともに進化し、広がり続ける電飾の世界。これからも、街や舞台を彩る「光の魔法」に注目していきたいですね。

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