機材展示会…情報収集の場

新しい技術や機材の情報を収集する。新し物好きの私としては、非常に重要な事です。
劇場に籠ると日常の業務に追われ、情報が入り難く片寄った情報を教わる事もありました。やはり、自分の目で確かめて、作業の効率化の向上や照明演出の向上できるモノを劇場には導入した方が良いと思い、行ける限りの国内外の展示会に足を運ぶ様にはしています。

Q:国内の展示会と海外の展示会に何か違いが有るか?

まず規模が違います。ドイツ・フランクフルトで毎年11月頃に開催されている「ProLight+Sound」と言う展示会は、世界でも最大規模の照明展示会だと思います。

この展示会では、照明の他に音響・楽器部門があり全部門の隅から隅まで見るとなると2〜3日かかる程の企業ブースが出展しています。(一ヶ所でじっくり見過ぎかもだけど)参加企業は、当然ヨーロッパ系が多いのですが、アメリカ系企業も出展してますし、そして何より多いのが中国!中国系の進出が凄い!!

余りに多くて近年では、このProLihgt+Soundは、中国の杭州や上海でも開催される様になりました。

Grand Ma 3発表年の別室での講習会(独フランクフルトで)

また、日本国内との違いの1つに「契約・商談の場となっている」ということが挙げられます。各企業は営業範囲が全世界規模なので、各国にそれぞれ支店があるわけではありません。そうなると、この場「展示会」が営業・宣伝・商談に重要な場所となるわけです。ですので各企業とも展示スペースとは別に、商談スペースやお得意様向けの講習会や実機の体験スペースを持っています。

Qその他、海外の展示会の特徴はありますか?

1つ面白かったのは、アメリカの展示会 「LDI」とドイツの展示「Prolight+sound」の会場で小学生の低学年や幼稚園くらいの子供たちが、体験学習(社会科見学)の様に展示会に参加していることがありました。
機材展示会という場でも照明機器や音響機器など、劇場イベントで使われる裏側の事に子どもの頃から体験することは、我々の業種や仕事に興味を持ってもらえる機会になり、貴重な学習体験だと思います。

以前のアメリカの展示会「LDI」は、隔年でフロリダ州オーランドとネバダ州ラスベガスと開催地が交互に交代しての開催でした。
これは西海岸と東海岸と言う、米国の営業エリアの違いもありましたが、展示会の他に各地とも楽しめる場所があります。
オーランド開催には、ディズニーランドがあり、ラスベガス開催には、シルク・ドゥ・ソレイユを代表する様にホテルなどでショーを見る事が出来るようになっていました。
これは、展示会に参加する企業や見学者が家族包みで訪れて展示会の他に、楽しめる様になっている。しかし最近は、オーランド開催は来場者数が伸びない事からオーランドは廃止されて、毎年ラスベカス開催だけになってしまいました。

展示会の年間スケジュールは?

・4月 ドイツ フランクフルト Pro Light + Sound
・9月 イギリス PLASA Show
・11月 アメリカ LDI Show

以上が主な有名所、照明系の展示会です。そのうち11月開催しているアメリカ「LDI」に関しては、毎年照明家協会が主催で団体ツアーが行われていますので初めての方や、少しでも興味のある方はこのツアーを利用するのも手です。