舞台の名称 〜照明さん編②ネットワーク編〜

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前回は卓に関連して特に制御に関する用語についてでした。第2段になる今回も卓に関連してますが、主にネットワーク系に関して。

名前は違えど言われている事は同じ事 のようでやっぱり違う。名称・呼称。いますでに働いてるメンバーでも漠然と深く意味まで知らずに使っていたりしています。となると、今から学ぼうとしている人たちにはよく分からない事もあると思います。そこでひとつ頑張って、そんな名称・呼称を紹介して行きたいと思います。

IntraNetとInterNet (イントラネットとインターネット)

InterとIntra:この2つの言葉が違うだけで意味は大きく違います。実はこの両方ともNetより前の単語は接頭語で2つの単語の組み合せで1つの意味の単語になっているのです。

  • Intra:~内の
  • Inter:~間の

Intraを使った単語は「内部」の意味合いから医学用語が多いIntraCellular:細胞内
別の単語の意味からも分かるようにIntraNetとは「内部ネットワーク」→外部と繋がっていないネットワーク。
(別名;社内ネットワーク)を意味している。

対してInterを使った単語は「間の」を意味しており、Interを使った単語は意外に多くあります。
Interactive:相互に影響しあう。コンピュータ関連で対話式の
Interchange:相互に交換する。高速道路の行き先の違う道路。(ジャンクション)
そこからも分かる様に「内部ネットワーク」イントラネットと「内部ネットワーク」イントラネットの間を『相互に』つなぐネットワーク、即ち世界中の間を『相互に』つなぐネットワークが「インターネット」と言う訳です。

DMX系統数とuniverseとport

DMX系統数とuniverseとport:この3つの言葉の意味としては同じ事を意味しているのですが、使う状態がそれぞれ違ってきます。

  • universe:宇宙、全人類、領域
  • port:港

DMX系統数とは、その公演で使うDMXの総ch数/512とすると、若干語弊があるのですが(何故なら、512chのDMXをどの様に何回線分つかうか?は、512割る使う機材のchだが、場合によっては、機材chの途中で回線をまたがない様512分使い切らないで次の回線にしてしまう場合だったり、機種毎や機材毎など灯体の特性や使い勝手合わせて回線分けをしたりする場合もある為)。
port :この回線分けされた、1回線毎に出力される所をportと呼びます。卓から出ているDMXの口の事を意味しているのですが、総じて回線そのものを指す言葉になっています。
universe:卓から出力されたDMX回線をイーサネット上に流す際の回線数をuniverseと呼びます。LANケーブル一本で、sACNで63,000universe送信できますので、DMX6万3千回線分!送信出来るという事ですね。ちなみにArt-NET IとIIでは256universe、Art-NET3では32,768universe送信できます。

卓からDMXはportから出力され、Ethernet上に流す際にはuniverseでまとめられて、末端のnodeの portから出力される。意味するところは、DMXの使用回線数ですが使われる場所により名称が変わるというちょっと面倒な名称ですね。