最後の信号を残す? 〜HLLF〜

selective focus photography of turned on light bulb

HLLF (Hold Look Last Forever)

この動作に関しては、DMX信号をネットワークで送受信できる様になってから誕生したと思う機能ですが、動きとしてはNodeなどDMX信号を送受信する機器で最終DATAを保持する機能になります。

? ですよね。

明かり変化しなくなるじゃん。と思われるかもですが、DMXの中を流れている情報は、1秒間に30回以上繰り返し流れています。明かりを変化させたいキッカケが来て、CUEを進めると照明変化しますね?
その時にDMX信号は新しい情報に上書きされて流れ始めます。照明変化が終わると、決まったゲージ(値)でCueは止まっていますが、DMX回線の中には最後の数値が、1秒間に30回以上繰り返し繰り返し流れ続けています。

ネットワーク上の機器が正常に動いている時には、何の問題はありません。

ただネットワークですので何らかの要因で切れたり、卓の接続が切れた際にはDMX信号が途絶え、回線の中に流れていた情報は一切何も流れません。(0ではなく、ブランクになる)

そんな時に「HLLF」をかけておくと最後の信号を保持し続ける機能です。

どんな時に便利か?

先の説明でお分かりだと思いますが、万が一に信号途絶時しても暗転にならない事になります。
舞台の安全性を考えれば、暗転になるよりは何かしらの明かりが点いていた方が安全と言えます。
しかし、照明が点灯したままだと舞台の進行の妨げになります。舞台は進んで暗転して欲しいのに明かりは点いたままになるのですから。
また、機種によってはブランク信号でリセットが掛かる機材もあるとか?場面によっては静かなシーンで、けたたましくムービングが動き始めたら問題です。

ここが難しい。この機能。

結果「HLLF」かけておいた良いのか?かけない方が良いのか?

なぜ、こんな話を今回しているかというと、ある公演で使用しているムービングが(決して古くはない機種なのですが)、朝の電源起動時に起動して来ない事が続き、個体でハードリセットしても、まるで効かない為に結果的に吊り替えしかない事が続きました。嫌らしいのは、一度起動出来ればその後は何の問題はないのです。

これは何が原因なのか?

色々悩んでいる時に、前の日の公演終了時のムービング消灯・クーリング時に卓を落とした後のDMX信号の有無に引っかかりを感じました。卓が落ちた後も例え「0」信号でも、保持していた方が良かったのではないか?

HLLF
かけた方が良いのか?/かけない方が良いのか?
答えは、分かりません。

劇場をご使用の際にムービング担当の皆様!どちらが良いか指示して下さい。

追伸

この駄々を捏ねるムービングですが
結果から言うと、灯具内にログを残す→ログが多くなる→記憶領域を圧迫→制御OSを展開できない→起動時間が長くなる→タイムアウト・エラーになる言う事らしい。
(あくまでも”らしい”と言う事、劇場の機材ではないので、なぜそうなったのか詳細は確認出来ませんでしたが、機材のバグ。劇場側が原因で無くて、私としては良かったとは思います。)

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