RDM(Remote Device Management)での卜ラブルについて
RDM(Remote Device Management)とは、遠距離管理システムで、DMX登場当時から言われていたシステムで、実装されて使える様になって来たのはここ数年です。使われるプロトコルに、まだ共通フォーマットが無い為各社独自のフォーマットが多いのですが、2019に米国では共通フォーマットのテストが行われたり徐々にではあるがより使い勝手の良いものになって来ています。
そんなRDMを使用して、うちの劇場で起きたトラブルです。
劇場で完備使用しているsACN(ETC Net3)でもRDMは利用出来ます。PC上の管理ソフトで確認ができるのですが…このRDMを使用する際に注意が必要です。
それはDMX配線時に、RDM対応機器と未対応機器を同じ回線上で使用しない方が良いと言う事です。
RDMとは、灯体側から卓側への返答信号で、灯体の状態やDMXアドレスの変更などを遠隔で操作可能の技術なのですが、卓以外からの返信信号をRDM末対応機器にとっては、卓の信号なのか返答の信号なのか理解出来ずに再現してしまうのです。これが実にアットランダムな感じでフリッカーするの事になり、原因不明な挙動になりやすいのです。
対処方法としては、
・RDMを使用したい機器の回線と使用出来ない機器の回線を別の回線(別ユニバース)にする。
・RDMの利用を限定的にして本番時は、極力利用しない様にする。
イーサネット上では、NodeでRDMをON/offを切替わる様に成っている事か多いので、Nodeの設定では注意が必要です。ストロボや安価なLED灯具ではRDM未対応の物も多いのでこの辺りの灯具が不可解な動きを見せた時にはRDMを疑いましょう。