劇場について考える その1

audience sitting on balconies in santa isabel theater recife brazil

にわかに建設ラッシュである。

そこかしこで、再開発という名の工事が進んでいますが、その中に劇場を内包している物件が都内にいくつか聞かれる。一部では2016年問題なんて話もあったようですが、詳しい記事はここに

確かに、改めて数えても建て替えのために中野サンプラザ(1973年6月開館)・帝国劇場(1966年開館)が閉館。両館とも再開発で建て替え。帝国劇場においては完成時期が発表になっていませんが、2030年頃までは再開しないでしょう。その他にも国立劇場も閉館しホテルを併せ持つ形で建て替え計画が発表されていますが、まだ実施される計画が固まってません。(これについては、次回詳しく考えたい)
その他、計画が発表されている所で、東京駅周辺の再開発で2000人規模と800人規模の劇場が新規にオープン予定だったりしている。

ふた昔以上前、(うわー改めて書くと、すげ〜前だな)  丁度自分がこの世界に入るか入らないかくらいの時に「箱モノ行政」と言われた程、運営計画まで上手く考えずに劇場(箱モノ)だけを建てる地方が多く、当然運営が上手く出来ないので稼働率が低いと言う劇場が税金の無駄遣いだと、批判された問題があった。

流石に現在計画されている劇場は、その問題も考慮して2000人が入り(劇場運営的にキャバ2000人ラインが採算バランスの良い人数と言われている)何処も同じ様な感じのシューボックス型に近い設計の劇場が多い。
これでは劇場としての色が見えないと、私は思う。最近出来た劇場はどこも縦長な靴箱型(シューボックス型)で、デザインは多少違うかもしれないが、劇場的な違いはあまり無い様に感じる。

劇場的に悪くは無いのだろうが、良くも無い。

これからの劇場的には、どの様な特色を出して、固定客を劇場に付けられるか?が一つの課題となってくるだろう。
「劇場に」固定客があれば、観客の集客はプラスになる。同じ作品をやるならば、ぜひその劇場で公演したい!
と製作者と観客と劇場とwin winな関係になれる。となれば存続していける劇場になると考えるのだが…

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