新しい照明の世界へ

先日、照明器材レンタル会社さんが主催の機材展示会に久しぶりに顔を出し、馴染みのメーカーの営業さんたちと話して、面白いモノを見つけたのでいくつか紹介したいと思います。

ROBE社 T-11
ムービングの様でありながら、かなり手動操作対応になったプロファイルスポット。

次に気になったのが上図の灯具。大きさ的にはS4のレンズ無し状態と同じサイズ。
非常にコンパクトな灯具で、光源はLED。goboが固定は3枚・ローテートが2枚入るのですが、goboサイズが他の機種と異なった独自のサイズ。
Zoom機能もあり、シェイパー(カッター)も付いている。灯体自体にフロスト機能が付いているのも面白い。
PTZを手動にしたMoving❓的な器材になります。

会場で触った感想として、ピントが非常にシビアに感じです。シャープにしてシェーパ―を閉めると左右の羽根でピントが違って見えるし 、Goboを入れるとシャープにし難い。
そこはマイナス要素だと思う。

サイズは、思ったよりも小型でFOH用では有りでは?と思わせる。比較していないがS4のシリーズ3に明るさは対抗している器材だと思う。費用的にはRobeの勝ちだが…

ここ数年、標準的な照明と言えばソースフォ―と言える程に国際的標準灯具であったが、電球がハロゲンであった為に昨今LED化が進められている。

販売元のETC社は、型が変わらずLED照明になった様な機種を発売しており、他社も何処かソースフォーを思わせるデザインで、先玉部分はETC社の物も使えます❗️的な状態が主流でしたが・・・
ここへ来て、まるっと別な路線のコンセプトで出て来た感があり、ムービングを開発販売して来たメーカーがPTZを手動にして安価な価格帯で販売出来る様にした形となります。

今後はこの路線もある様に感じますが、皆さんはどう思ますか?

◇次にMA Lighting 社 GrandMA3 viz-key

舞台でもシェア率が高い、ムービング卓のGrand Maシリーズの卓を販売している日本代理店のタマテックラボさん。何の変哲もない下の写真のような小さな黒い箱で、基本的にON-PC用のドングルの様な物です。

これの何が面白いかと言うと、通常の出力では1 universeの出力ですが、シミュレータソフト(ビジュアライザー)に繋ぐと、25万パラメーター(DMX約490本分)出力する事ができる様になります。

シミュレータソフト(ビジュアライザー)は、最近徐々に広がっている3D-CG空間で照明イメージが再現でき、現場に入る前にある程度の事前データの作成を可能にするソフトです。
これらの主なユーザーは、TVや舞台や映画の照明さんだった筈なのです。

ですが最近は、VtuberなどのVRを制作している人たちが使う様になっていると言う事です。その為に安価な価格で照明卓を使用できる様になったそうです。3Dバーチャルな世界でイベントショーを行う際の照明をこの製品を使いコントロールするニーズがあるそうです。

照明家の仕事の幅が広がっていきそうです。

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