新しい照明の世界へ Part2

先日の展示会の続き

◆丸茂電機

言わずも知れた、国内照明会社大手4社のうちの一社。他に東芝・松下・松村がある。この一社だけが展示会でブースを出していました。元々展示場で開催する大きな展示会ではないので、他の3社が来ていないのも分かりますが…

国内メーカーは、ずーと元気ないです。

さて、この丸茂で参考出品されていたのが、RDM表示器。営業で説明してくれたのが元会社の後輩だった為に突っ込んだ意見交換をしましたが、とにかく感じるのは、メーカーとユーザーの物事に対する距離感の差と海外の動向への関心の無さ。

確かに、国内メーカーの製品でRDM対応を謳って、送信側と受信側双方の機器があるメーカーはまだないと思いますが、私の感想としてはコレじゃない感が強い。

今、海外ではコロナ禍で若干遅れていますが卓の開発メーカーと灯具の開発メーカーが意見を出し合い、機器を持ち寄りRDMのプロトコル制定に動いているそうです。DMX開発当時からあった発想の灯具からの状況フィードバック機能やアドレスの遠隔変更機能など行える様になっていますが、各社独自の状態で、併用して使うと思わぬ不具合が発生するなど共通言語化が完了していません。sACNのプロトコル制定する時も各社揉めたそうですが…RDMでも同様状況で遅々として進んでいなそうですが統一する意識はある様です。

共通のプロトコルになればETC・highendのムービングのエラーメッセージをGrandMa卓で表示できたり、ETCのEOSからMartinのムービングアドレスを変更したりが容易に出来るようになるんです。

このRDM検証会に国内メーカーは参加してません。というかそんな事があることも知らない可能性もありそうです。

そんな状況で開発しているRDM表示機。これ丸茂製品のみエラー表示されるらしいのですが、NODEの設定・変更やRDMのフィルターなどできない事が多すぎますし、丸茂オンリーのプロトコルの可能性もあります。他社の製品を何処まで受け入れられるのか?

メーカーとしては、何か目的があって売れると思って開発しているのでしょうが、ガラパゴスの極み、錯綜感がすごいなぁと、国内メーカーの先行きが心配です。

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