劇場さん!劇場さん?
はいはい。なんでしょう?
あっ今日は前回の続きのプロが使う
道具の話からでしたね?
そうじゃないんだ。
この間の照明をコントロールできる装置を
友達に見せたら…
自慢できたでしょう?
色が同じで、つまらないと言われた。
あっ。電球色(でんきゅうしょく)
ナマしかないですもんね。
ナマ?でんきゅーしょく?って
電球本来のロウソクの炎のような色味の事を舞台用語でナマ(生)といいます。
電気屋さんで販売されている電球も
(電球色・昼白色・白色)って感じで売られていますからね。
そして、光に色をつけたい場合だね?
その場合は、カラーフィルタ(ゼラ)を使います。
ゼラ?ってなんでスか?
昔のカラーフィルタは、ゼリーを作る時にも使うゼラチンで出来ていたんだ。
だから、ゼラと呼ばれている。便利だったのは、フィルターが少し必要なサイズ
に足りない時などは、残っていた他のちょっと小さい同じ色の端っこをなめてたり
湿らす事で、簡単に色同士を接着出来たんだよ。
現在は素材が変わって、そんな事は出来ないのでセロファンテープでくっつけるけどね。
セロファンって呼んでるのも同じなの?
セロテープと同じ素材で色がついた物ですね。
舞台では燃える可能性が有るので使わないですが
でも、使い方は同じですね。学校で使ったのかな?
学校でセロファンなら使った事あるけど、赤と青と緑と
そんなに色多くなかったけど…
日本製のカラーフィルタは、上の写真に有るくらい種類があります。
この他に海外製のカラーフィルタなんかは、もっと色の種類が有ります。
すっげー、今度これお年玉で買おー。
で、劇場さん?この前の宿題・・・
プロが使うコントロールできるのってどんなの?
うわーかっけ〜!
プロの中でも、なぜなに君の様な初めて触る人にも向いている初級編の卓です。
もしかすると、なぜなに君の通っている学校の体育館・舞台にあるかもしれない。
今から学校の舞台見てくる〜!
あっ!今からですか?
ってもう居ない。
では、当然この続きは次回なんでしょう。
やっと卓に話が行くかと思ったら、友だちに色が無くてつまらないと言われてしまった、なぜなに君ですが、卓の話を劇場さんから聞くことが出来るのでしょうか?学校に見に行ってしまいましたもんね。続きは次回へ。
・電球そのものの色 → ナマ(電球色)。これは、タングステン球(白熱電球)そのもの持つ色温度(3200°K:ケルビン前後)が若干赤みを帯びた感じ。ただし、白熱球は既に国内の製造は終了しており、現在電気屋さんで入手出来るとすれば海外製の物しかない。殆どがLED電球に変わっている。 ・カラーフィルタ → 国内製のポリカラー。海外製のLee、ROSCOなど。国内のは2桁で色を表示しており 10番代:ピンク 20番代:赤 30番代:オレンジ 40番代:黄色 50番代:緑 60番代:緑青 70番代:青 80番代:青紫 90番代:グレー(減光する為の色) 0番代:無色(電球保護などに使う) となっており、一桁代の1〜9で濃い〜薄いを表している。 海外の色は、開発順で番号が振られているので、日本の様に色の順番通りにはなっていない。ただし曖昧な色味のカラーフィルターが多数あり、近年では国内でも使用率は上がっている。