学園祭・文化祭でのヒント集

white wooden rectangular table

はじめに

学園祭に文化祭など教室を使って演し物を開催したい、でもどうすれば?何が必要?体育館や講堂の舞台にある、放送室に設置された機械で何かをすれば・・・明かりが点き、音が出せるのと思うけど・・・教室ではどうすれば?

そんな悩める初心者向けの入門編です。

制御するもの、されるもの に必要な物

 明かりについても、音についても、先ず必要になってくる物・・・それは、電源(電気)です。

まず演し物で使用する環境・施設(場所)をよく見渡して下さい。右図のような壁コンセントが どの辺りに どれくらい有るか を確認して下さい。写真の様な壁コンセントで2口あっても、1個のプレートにあるので1個と数えます。基本的には 1プレート上下で合わせて15A(1500w)まで使う事が出来ます。
ですのでプレートの数が多い方がより電気を使う事が可能なのですが、1点だけ注意が必要です。

分電盤

学校などの施設では、他の教室同じ教室内の何個かのコンセントが共用で、それら全部で15Aと言う場合もあります。
その場合、他の教室のコンセントが使用されていた場合には、1ヶ所で15A(1500w)使えない事もあります。

使用前に一度、先生や用務員さんに「発見したコンセント」が単独か他の場所と共用か?確認した方が良いと思います。
私も高校時代、視聴覚教室公演をやるための練習時、これが原因でブレーカーを飛ばした事があります。
注意してコンセントそれぞれで15A以下にしていたのですが、2ヶ所の壁コンセントは同じブレーカーだったのです。

注意事項 ー その2 ー
上図の様に、教室内のコンセントのブレーカーを確認出来た時に、ブレーカーが20A(2000w)となっている場合があります。
これは最大使用容量 15A(1500w)に対しての 安全値を考慮して設置されています。なぜなら、電化製品などは起動時に瞬間的に15A超える場合があり、その瞬間に対応するためであり、常時 容量20A(2000w)での使用は考慮されていないので15A(1500w)に収まる様に心がけて下さい。

制御するもの

 まずは、照明の制御について見ていきましょう。

 明かりを制御する物、これを調光卓(ちょうこうたく)と呼びます。
 これの使い方は卓ごとに違いますし、それだけで記事に出来ますので今回は詳細は省略しますがフェーダーの上げ下げ
 する事で照明を制御する事が出来ます。

制御されるもの

これは照明灯具のことになります。
実際に使う灯具は 光のもとである光源(こうげん)が最近では、大きく分けて2種類(電球LED)に分かることが出来ます。

・電球
徐々に無くなりつつある約100年前に発明されてから使われ続けた光源の灯具。明るくするためには容量ワット(W)が大きくなる。舞台で使われる電球光源の光源は、500wや1000wに1500wや2000wが普通です。
皆さんに馴染みがある電球は、自宅で使うのは、40w・60w・100wの電球だと思います。家で使っていると100w電球でもかなり明るいと思いますが、それでも舞台で使われる電球の5分/1や10分/1の明るさ。
ということで、当然消費電力が大きくなるので、コンセントの制約がある教室などで使うのは注意が必要です。

・LED
最近は舞台でも使われることが多くなった光源。これは消費電力が小さくてもある程度の明るさが出ます。
コンセントの制約がある教室などで使うのに向いていますが、電球タイプでは、1Chで点け消し出来ますが、LEDタイプでは多色発光出来ますが制御チャンネルは多くなります。

電球タイプ
Parライト(500w/1000w)
色を変えるのに、ゼラが必要で多色にしたい場合には、ある程度の台数が必要になります。例えば赤・緑・青のゼラを入れた3台の灯具を仕込めばある程度の色は出せますが…容量が500w×3台=1500wコンセント容量いっぱいになりますね。

LEDタイプ
Parライト(RGBW)
LEDの素子のタイプにより違って来ますが、赤R・緑G・青BのLED素子の他に電球色( Warm WhiteでWW表記)や白色( WhiteでW表記)や白色(Cool White)、オレンジ色(AmberでA表記)に紫外線、ブラックライトとも呼ばれる(ultra violetでUV表記)。LEDの素子によって発色数が増えますが、当然制御チャンネル数も増えていきます。

調光卓から各灯具に配線する方法として

緑のラインはDMXケーブルと呼ばれる3pin/5pinのケーブルになります。
電球タイプの灯体と卓の間に入っている四角いものが、調光ユニット
呼ばれる電球を調光制御するための機械になります。

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